海外でアジア人に会うと、話さなくても人種(日中韓)の区別がつきます。全体的な雰囲気というか、オーラというか、言葉にはできないんですけど。もちろん100%ではないですけれど、90%程度はあたります。
それと同じで、死別の深い闇を抱えているひとも何となくわかるようになります。
日常会話では、「ご結婚は?」とか「お子さんは?」という話題が言語を問わずよく出ますが、基本的に私は聞かないことにしています。
もちろん聞かれれば答えますが、自分から話題に出すことはありません。
先日、お子さん連れのウクライナ人の女性に「どうして結婚しないの?」と言われたので、仕方なく死別したことを話したら 「まぁ、そうなの。私もなのよ!6年前に」という答えでした。
珍しく死別した雰囲気の皆無のひとに会った、全然わからなかったと自分の勘をあてにしすぎてもいけないなと反省したのですが…。反省する必要はなかったようです。
実は彼女の死別は嘘で、死別ではなく離婚でした。 お子さんと話していてわかったのですが。 最初は英語の間違いかと思ったのですが、本人に問いただしたら「ずっと会っていないから同じだと思って」という答えでした。本人としては私に「寄り添う」という思いやりだったようです。
離婚と死別、どちらが辛いかという問題ではなく、死別経験者に対して「私もよ!」と言うのは、思いやりではなく、ついてはいけない嘘、という感じがします。
私のように死別経験者でなければ、離婚でも死別でもどちらでも気にならないのかもしれませんが。
彼女の場合は計画的な嘘ではなく、突発的な嘘ではありますが、それでもモヤモヤとした気持ちは残ります。
どんなに快活に振舞っていても、死別の闇の深さは、同じ闇を抱えている者にはわかるものです。
霊能者には普通のひとに見えないオーラが色として見えるらしいですが、それと同じで死別を経験するとその闇が発する特別な「何か」を感じるのかもしれません。
そういえば、ゲイの友人(アメリカ人) が、「日本人でも会った瞬間にゲイかどうかはすぐにわかる」と豪語していましたが、そういうものかもしれません。
今日のドイツ語 ( 551 )
sprechen (シュプレッヘン)
これは英語の「speak 」で 「 話す」の意味です。
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