私の亡くなった伴侶は、心臓発作を起こす3日前までトルコに出張中でした。
トルコから電話がかかってきたとき、「風邪をひいたみたいだ。 咳が止まらないんだけど、ホテルのひとが加湿器を持ってきてくれたよ」と言っていました。
次の日の電話では「熱はないけど、咳が止まらないんで病院に行ったら、ただの風邪って言われて抗生物質を処方されたよ」と言っていました。
ドイツでは風邪で抗生物質を処方、というのはあまり聞かないので違和感を感じたのを覚えています。ただ、加湿器に関しては何も思いませんでした。
ドイツに帰国後、「やっぱり咳が止まらないから病院に行こう」と言っていた矢先に心臓発作を起こして亡くなりました。
救急搬送後、心臓には全く異常がないから手術の必要はなし、と言われました。
ただ、見せられたレントゲンの肺の半分が真っ白になっており、医学知識が皆無の私でも肺が何らかの感染症に侵されている、というのがわかりました。
昨年、大分県の施設でレジオネラ菌でお年寄りが亡くなったとき、菌が発見されたのは超音波加湿器だったと報道されました。
誰もまさか「加湿器から」とは思っていなかったと思います。
超音波加湿器は手軽で便利ですが、きちんと手入れをしないと雑菌が繁殖する危険性があるそうです。
加熱式のスチーム型はその点、雑菌繁殖の心配はないですが、小さいお子さんが火傷をするケースなども報告されているようです。
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超音波加湿器のメリット・デメリット
- 価格が比較的安い
- デザインが豊富でスタイリッシュ
- メンテナンスを怠ると雑菌が繁殖する可能性がある
加熱式スチーム型加湿器のメリット・デメリット
- 加熱式なので雑菌繁殖の可能性は低い
- 小型のものが探しにくい
- 小さいお子さんなどが不用意に触ると火傷などをする場合がある
冬の必需品の加湿器ですが、それぞれメリット、デメリットがあります。 超音波型をお使いの方は、今すぐにでもきちんとお手入れをしたほうがいいでしょうね。
新しく購入を検討されている方は、生活スタイルや家族構成も考慮したうえで安全性をしっかり確認して選んだほうがいいでしょう。
人間は簡単には死なない、と言いますが、逆に「簡単に死んでしまう」という側面もあります。 目に見えない菌で死んでしまう、ということも実際にあるわけですから。
命を守る、というのは日々の生活の中でのしっかりとした「モノ選び」もある程度影響することは間違いないと思います。
私の伴侶が宿泊していたホテルで用意された加湿器がどんなものだったのか、とても気になります。 もちろん、善意で用意してもらったものに今更文句など言うつもりはありませんが…。
今日のドイツ語 ( 530 )
Luftfeuchitigkeit(ルフトフォーヒッティヒカイト)
これは英語のhumidityで「湿度」を意味します。長いんですけど、空気とか空関連はLuftで始まるものが多いことと、名詞には「なんとかヒッティヒカイト」で終わるものが多いことを覚えておけば、思い出せます。
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